担当 椿あんこ
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           2008                     ホームに戻る



11月12日 水




「今日の中谷さんのお召し物は・・・
本場(結城紬)に手描き友禅したものです。
ささ、中谷さん、前へ出てちょっと
皆さんに見せてください」






結城市議会議員の稲葉里子さんと。
里子さんがまたい〜い結城を
着ていらっしゃるのです。
かっよく着物をきている政治家さんって
それだけで信用できる何かがあるなと思います。
貸衣装屋とか美容院の匂いがしないでしょう?



11月8日(土)は
朝10時過ぎの新宿発の湘南ライナーに乗って、びゅーんと小山へ。1本です。近くなったものだ。

さて、この日は
「平成20年度 第12回 きものサミット IN 結城」で、比佐子さんがパネリストを務めました。ワタシはそのお供。

会場は、結城市民文化センター(アクロス)大ホール。


イチョウはトーキョーよりも黄色くなっていました。

ホール前には、出店がいくつも並んでいて、特産の野菜やら磯部餅やら、おまんじゅうやら、見るからにおいしそうなものたちが並んでいました。
当然、これらはあとで比佐子さんと、きっちり食べました。

講演の前には、落語会なんかもあり、このときは「笑点」でお馴染みの楽太郎さんでした。約1時間の高座。・・・うーむ、いろんな噺家がいるものです。

それにしても、地元民がたくさん来ていらしたのが驚きでした。


そしてこれ!!

男の人こそ、きものを着るべきだよ!

本当にワタシ、思いました。

紬の会なので、全国の紬産地メーカーのご主人たちが勢ぞろいだったのですが、皆さんの何とかっこよろしいこと!

・・・たぶん(ということに〜)・・・背広スーツや日曜日のお父さんスタイルだったら、どの方も、ふっつーの、どこ行くおじさんだと思われるのですが、着物姿だと、格段にクラスがあがっちゃうんですよね。ほんとに男の人って上がっちゃう。着るだけで!
女の人も、そこそこ上がるけれど、男の人ほどじゃない。


というようなことを独り言みたいに比佐子さんに云ったら、

「きものって、男の人のほうが似合うくらいよね。あと・・・ここにいる方たちはほとんど、結城を着てらっしゃるからね〜、それもあるわね」

そうだった、皆さん、結城紬なんでした。滋味な色、こざっぱり感と立派感。素敵でした。

かっこいい人が、かっこいいものを着て、かっこいいのは当たり前ですが、今回はそうじゃないわけですから、こんなに感動したのでしょう。

男の人こそ、きものを着るべきだわ!


加えて。
比佐子さんの結城話は

結城紬を着ると
 細くみえる
 賢くみえる
 優しくなる

伝統は美しい。だから伝統を壊すようなやり方で新しいものを作るという方向へは行かないでほしい。


実に端的に、テンポよく、潔い内容で、会場の(特に女性から)とても好評でした。ワタシは客席に紛れていたので、こういう声を拾えたのです。



比佐子さんの日記にもある結城紬はこれです。ちょっと手違いがあり、100パーセント思い通りの出来ではなかったのですが、真っ黒いビロード幕にはよく映えました。


さて、これから紅葉が本格的にはじまりますな。寒いけど、美しい時間。たくさん見ようと思います。




11月6日 木


明治座11月公演
三丁目の夕日

2008年
11月3日(月)〜
     11月28日(金)

主演 三田佳子

衣装プラン 中谷比佐子
         おっと!




しばらくご無沙汰しておりました〜!
この間、ひそかにこーんな仕事をしておりました。

三田佳子さんのお声がけで、今回比佐子さんが
この舞台の衣装プランを務めることになり、
幸せなことにワタシは助手として携わりました。

10月は中盤から、ほぼ朝も夜も、、家に帰ってからも、
この仕事に明け暮れていました。
月並みですが、大変だったけど面白かったです。


「三丁目の夕日」は映画でも爆発的なヒットを
飛ばしたので、知らない人は少ないと思います。
でも、映画作品の内容や印象は、まず拭い去ってください。
脚本は、原作の漫画のほうに基づいて書かれたので、
また別のお話だと思ってください。


見所はー、そうですね・・・

舞台は昭和30年代のトーキョー。
衣装プランは比佐子さん。
三田さんは本っっ当に美人。
昭和歌謡曲メドレーがかなり楽しい。
前半はミュージカル状態。

後半に、話のスジが2転3転する。
照明がきれい。
マジョリカお召、登場。



こんな感じです。



また追々舞台稽古のこととか
触れていきたいと思っています。

まずは告知まで!







10月16日 木


今年5月の連休明けに訪れた
七尾の一本杉通り「花嫁のれん」展。

今日は、千駄木の旧屋敷にて、その展示会が
開催されるというので、みんなで朝一番に
お邪魔してきました。

会場は、今人気の「やねせん」エリアに。
さすがにここは楽しいところですね。

豆腐屋、甘味処、せんべいなどレトロあり、
芸大が近いので、なんとなくしゃれたお店やカフェ、
ギャラリーなどもぽつぽつ。
団子坂の途中には、時代がかった古道具屋もある。
古本屋が多い。著名人の住居跡も多い
(ほんとはネコも多いんだそうだが、、
今日はネコにはあわなかったな)。


なにせ会場が素敵。
旧安田楠雄邸がよかったです1

大正8年築の建物なので、のれんは
七尾でみたときよりも映えていて、
臨場感と見ごたえがありました。
ハコとしっくり来ることで、加賀友禅の鮮やかさが
一段と増すんですよね。

一本杉通り商店街の人たちも、
たくさん駆けつけておいででした。
お揃いのはっぴを着て、訪問客にのれんの解説をあれこれ。
話すほうも聞くほうもうれしそうでした。いい会だ。

「鳥居醤油店」の正子さんなどは、この会を実現するにあたって
今回もさぞや奔走なさったのだろうと思います。
比佐子さんを見つけるや否や、駆け込んでいらしたそうです。
ワタシがご挨拶に伺ったときは、開口一番。
「ここで花嫁のれん展ができて、うれし〜い!!」

今日は秋晴れ。真っ青な空でした。

今週土・日はこのエリアで「下町まつり」も同時にあるそうです。
外に出たいなあ!という方は、ぜひ足をお運びください。




  縁側っていつからなくなったんだろう      茶を飲むキュートな比佐子さん




  (上)ガラスが昔の純なガラスなんですよ。なのでガラスの向こうは
  ちょっとゆらゆらしていて、蜃気楼のような景色になります。

  (中)一本杉通りの「語りべ」達が各部屋にいてt説明してくれます。
  会場には少しではありますが、七尾の名産みやげも販売しています。
  イエローの和ろうそく(チビ)や、オリジナル手ぬぐい数種類あります。

  (下)欄干からの眺めがまたよいんですよ。ひじをついて、あごを乗せて
  外を眺めつつ物思いにふけったら、さぞやよくふけられそうだと思いました。



「花嫁のれん展」

  会場:
旧安田楠雄邸 簡単な解説は→こちら 
      文京区千駄木5-20-18  地図は→
こちら

  期間:
10月16日(木)〜22日(水)
       10:30〜16時(入管は15時まで)
       大人500円  中高生以上200円






9月10日 水


「夏の思い出」はあともう少し続くのですが、
その前にこれ、いっときます。
というか、いきたいんです、ワタシが。

文楽!





この写真の説明は最後に!



9月なんてまだまだ先だなあ・・・なんて
思っていましたが、9月になりました。

9月といえば、文楽です。東京公演です。
今回はまた襲名披露公演なので、
いつになくスペシャル感でいっぱいです。

ワタシは先週の昼の部にまずは行って参りました。
大入り満員。きもの着用率高し。

文楽の襲名披露は初めてみましたが、
いい会でした。
豪華で、華やかで、おめでたくて。

おめでたいっていいですね。
このたびは吉田清之助さんが「五世豊松清十郎」を
襲名なさったのですが、演目も、配役も、
何せみーんなで清十郎さんを盛り立て、
引き立てるんですよ。



口上もよかった。
ものすごく。

清十郎さんを真ん中に、
全員が裃姿での口上です。
なんと晴れがましい。

正装というのは、やはりなくてはならないと思いましたし、
上方言葉は、しゃらんとかわされるような軽さがあって、
緊張した場面でも「なに、リキんでまんのや」という感じに
聞こえるのが面白かったです。

そして、言葉が自由にならない簑助師匠の
清十郎さんへの一言、
それをすぐに引き受けてご自分の口上に移す
勘十郎さんの間と師匠へのこころ。
ここでじーんときた人は
かなり多かったろうとおもいます。


演目では、最初の「近頃河原の達引」、
簑助師匠遣う「おしゅん」。
正面ののれんをくぐって
舞台に現れた瞬間、ゾクゾクっ。
あれはもう理屈じゃないです。

いつもどっかかっかで簑助師匠にやられて
しまうのですが、今回はこの「おしゅん」でした。
伏し目にするときの顔の傾斜角度、
首と肩で表現するせつないライン・・・
すごいなあ。

そして次の「本朝廿四考」。
八重垣姫はもちろん清十郎さん。
で、なんと途中、八重垣姫がキツネ憑きになった場面は、
あの勘十郎さんが左遣いをなさったという!
「おおおーっ」
こう思ったのはワタシだけじゃないはずです。


今回は三味線の寛治師匠もたっぷり。たーーっぷり。
寛治ファンの姐さんに随分啓蒙されているので、
ワタシもどんどん寛治さんのすばらしさに開眼しております。

姐さん「あの袴、ひょいっとめくったらさ、
     ぜーったい数センチ浮いてるぜ?」

ワタシ「間違いなく、浮いてますね」

ここだけは、最初から姐さんと見解が一致している点です。
三味線を弾いているときの寛治さんは、重力が変です。
存在感が宇宙人というか。
いずれにしても、居ずまいに、余計な物がどこにも
見当たらないってすごいことだと思います。

浄瑠璃の嶋太夫さんも相変わらずチャーミングで、
くすくす笑わせるんですよね。なんでだろう。

イヤホンガイドでは名物、小山觀翁氏にも当たりました。
ほんと、この方の解説は上手いし、おかしい。
あと最長老なのに、一番アヴァンギャルドだし。
八重垣姫についての解説なんて、くだけまくっていました。
しかし、分かりやすいこと、この上ないっていうのが、
文句なしにかっこいいです。

そういうわけで、大盛り上がりな文楽でした。
つれづれの皆さんも、大盛り上がりだったようです。


冒頭の写真は舞台がハネてから、
楽屋見舞いにうかがったときのもの。
簑助師匠、本物ですから。
比佐子さんが抱いているのは「おしゅん」。




   3人ともうれしそう






9月8日 月


夏の思い出  その4


夏がーくれば 思い出す〜♪

ね!


ではその4。
この日は実は満月でした。
そして、比佐子さんの誕生日だったのです。
なんタルチア!

とくれば
夜はパーティです。

はっぴばーすでー つーゆー♪

皆で合唱し、サプライズのケーキにプレゼント。
香川シェフからのお祝いでシャンパンも抜きました。
シュポーーン。
いい夜だなあ!

キャンドル・ナイトなフレンチ・ディナーは、
近隣でとれた魚介、有機農法による野菜、自家製の生ハム、
パンなど、体にいいもの、安全でまっとうなものだけで
構成されていて、とてもおいしかったです。

平日で、シーズン・オフですから
ほとんどレストランは貸切状態。

シェフも中盤からは厨房から出てきて飲み始めるし、
ミキちゃんこと、カメラマン斎トーさんも、ごくごく止めどなし。
秋山さんはとてもアルコールがお好きのようで、
最初から飛ばしておいででした。
飲めや、騒げやで、結局どのくらいいたんだろう。

途中満月をみに、秘密の花園みたいな庭へと
みんなで出て行って、ぼーっと眺めたり、深呼吸したり、
秋山さんのあまりにエッジの効いたボケっぷりに
「只者ではない・・・」と思い始めたり、
香川シェフの元気であっかる〜い奥様が合流して、
宮崎ならではのスピ系や風水の話で盛り上がったり。
いやあ、ザ・宮崎ナイト、満喫でした。





 満月。月がとてもよく光っていた



赤いハートのバルーン君は
秋櫻舎スタッフより。
これ、かわいいでしょ?かわいいんですよ。

秋山さんからは帯〆のプレゼント。
なんと貝紫です・・・(秋山さん、マジですか?)。

次の日、早速ソレを〆る比佐子さん。
ご覧のとおり、美しくて品のいいパープルなのです。







8月28日 木


夏の思い出  その3


夏がーくれば 思い出す〜♪

何を思い出しますか?


さて
順調にその3へ。


宮崎の雨のすごかったこと。
基本的に、年々日本は亜熱帯化してきているので、
雨もスコールになってきていますが、
この初日の雨はそれにしたって、すごかった。

午前中からずっとはげしく降っては晴れ、
はげしく降っては晴れを、繰り返していましたが、
撮影のあと、藍や紫根、ブルーベリーなどを
ひととおり見終わって工房へ戻ったところで

ザーーーーーーーーーーっっ。


これだけの水が一体どこにあるのか。
しかも今日はすでに何回もスコールだというのに。
大量の水が、ものすごい勢いで、空から!
空から滝が降ってくるようでした。
爽快でした。

そう、そしてこの雨のラストは忘れられない。
ザーーーっと強烈な雨が降りながら、
同時に太陽が出ました。日が射したのです。

光が雨に乱反射するんでしょう、あたり一面、
視界のすべてがきらきら〜きらきら〜と輝いていて、
世界中が光の色でした。

声にならないほど感動しました。
こんな雨は生まれて初めて。

斎藤さんも、この光の雨になるや、
シャッターを何度も押していました(それは押すよ)。
「宮崎ってやっぱり神さまがいるかもなあ」
思いました。
だってこんな雨、なかなかないもん。




藍甕(あいがめ)です。色々なサイズがありますが、
これは人ひとり、余裕で入れる巨大甕です。




宿泊先の「綾の食卓」へ。
ここは比佐子さんの一押しで。
数ヶ月前に泊まってから大ファンになってしまったという。

比「南仏みたいなの。料理がおいしいの。気がいいの。
   蛍狩りもできるの。露天風呂がまたいいの」

確かに気がものすごくよいところで、なんなんだろう?
と思っていたら、奥さまも旦那さまも風水を勉強して
いらっしゃるとのこと。そりゃあね〜。

オーナー兼シェフの香川さん。
おっとこ前なのです。



・・・・・・・・・・・つづく。






8月27日 水

夏の思い出  その2


夏がーくれば 思い出す〜♪

誰か歌ってくれないかなあ!



さて、その2。

ワタシの友人に「アドリブの利く人間を目指してます」
と云うかわいい女の子がいますが、この撮影も
即興が多くて楽しかったです。

即興といっても、もちろんカメラマンとしての長年の経験値が、
これをこうしたら、大体どんな感じになるのか、を予想させますから、
出たトコ勝負的な試みにならないのは事実です。
しかし、それでもお釣りが来るくらい、面白かったですね。

下の写真は、比佐子さんが極薄のシルク・ショールの
撮影に協力しているところ。
極薄すぎて非常にデリケートなので、畳むときも、
係の織子さんをわざわざ呼びにいくほどでした。
その存在は、ショール(保温放熱)というよりは、
ほとんど装飾や呪術を目的としたアクセサリーに
近いと思いました。
アクセサリーとは、機能性がないことと美しいことが
価値として成立し、だからこそ憧憬されるもの、
またするものです。



    比佐子さんとみきちゃん



秋山さんが染めた糸の束。撮影前の準備中。
奥のブルーのシャツが秋山さん。
これ全部、天然染料で染めてあります。





比佐子さん、紙布の帯に帯留はほおづき。
きものは絽。
淡いベージュ地に胡粉染で大小あられ(水玉)です。








撮影が終わると、秋山さんが工房の裏手にある
藍畑を案内してくださいました。

「藍をね、こう手で揉んでいくとね、藍色に手が染まるから」

こう書くと、藍なんだからそりゃ藍色に染まるわよ、
と思いますが、鮮やかなグリーンの葉っぱを揉んでいく、
すると入れ墨をしたみたいに、渋い藍色でたちまち手が染まる、
というのは、目の当たりにすると、とても不思議な現象でした。

比佐子さんは、例のごとく、ざバっと葉っぱを取って
さっさと大胆に揉んでいく・・・さすれば、ほとんど手のひら一面が
藍染め状態。手を開いたら真っ青みたいな。
さすがに不安になったのか、

比佐子「これ、落ちるのよね?」

秋山「落ちない落ちない、手洗ったくらいじゃ落ちないよ〜。
よーくこすらないと。こすっても1日くらい残るかなあ」

お互い確かめてからにしてほしいものです。
しかし、落ちないって云うのもすごい。
誰もこの返しを予想できなかった。
秋山さん、天然なのか、それとも超人工なのか。



秋山さんのところではブルーベリーを栽培してらして、
フレッシュでご馳走になりました。
甘いのと酸っぱいのと粒ごとに違っていて、
おいしかったー。


紫根も栽培しておられます。クワで土を掘りながら
貴重な紫根を見せてくださいました。
土を落とすのに水洗いすると、さっそくブドウ色に
指が染まっていきました。
染色をしている人って、子どものときの感覚を
何度も思い出すんじゃないかなあ。


マンゴーのビニールハウスも車で通りしな
見学してきました。
宮崎といえば、マンゴー。
この1個5千円から1万円くらいする高級フルーツは、
手間ヒマ掛けて、たいそう丁寧に作られていました。

鼻を近づけると、甘い匂いがして
いい気もち。



・・・・・・・・・・・つづく。






8月26日 火

・・・夏の思い出  その1


「夏がーくればー思い出す〜」
この歌、大すきです。

皆さま、いかがお過ごしですか?
トーキョーはいきなり涼しくなってしまいました。

もう一度くらい、残暑の暑さが来るんだと思いますが、
雲のかたちも、蝉の声も、夏のそれではなくなりました。
日の長さも。ワタシは悲しい。

でもそうやって季節は巡り、月日は流れ、繰り返して、
泣いたり、笑ったりして、繰り返して、
人生というのは過ごしていくんだろうなと思います。


というわけで。
「夏の思い出」シリーズ、いきます。

7月ですか、今出ている号の次の
「きものサロン 2008年冬号」の撮影で
宮崎に云って来たのですが、そのときの
写真を数回にわたってご紹介します。

行き先は秋山眞和さんの「綾の手紬染織工房」。
藍染、貝紫染、小石丸の養蚕、と日本の染織界に
おけるポイント・ポイントを確かに押さえながら、
精力的に活動なさっている秋山さん。
ご本人は、天然か超人工か、どっちなのかまだ判別できないほど、
笑いのザ・オリジナル・ワールドをお持ちの方であります。

シュールなのか、ナンセンスなのか、よく分かりません。





宮崎空港に降り立つと、そこは九州、南方の地でした。
ソテツにヤシの木、といつもとは明らかに
異質の風景が広がっていました。
個人的には初めての九州上陸だったこともあり、
わっくわくしました。北陸生まれのワタシにとって
南方というのは、理屈抜きで憧れるものがあるのです。

空港から工房へ直行し、
なんと初日から撮影(当たり前だ)。

カメラマンは、斎藤幹朗(さいとう・みきお)氏。
比佐子さんとは、斎藤さんがちっちゃ〜い頃からの
お付き合いで、比佐子さんは「みきちゃん」と呼んでいます。
こわもて、リーゼント、そしてチャーミング。
無口なのにチャーミング!ここがポイントかも知れません。

斎藤さんは売れっ子カメラマンであられまして、
きもの雑誌ではまず斎藤さんのクレジットをみないことはありません。

比佐子さんの著書でいうと、『十二か月のきもの』の写真が斎藤さん。
プロフィール写真もです。個人的にワタシ、斎藤さんの撮る
比佐子さんの写真ってすきなんですね。なーんか優しい。



撮影のあいだ、スコールのような雨が幾度もふりました。
一帯が煙るほどの雨です。
ひとしきり降ったらまた、夏の入道雲と青い空になるのです。
山岸さんと比佐子さんが窓辺にたたずんでいる写真が
ありますが、何度目の雨のときだったかはもう、忘れちゃった。



ライターの山岸さんと斎藤さんはよく「ブツ(被写体)」を前に
意見を交わしていました。ですが、そんなに沢山の言葉は
要らないのでした。



カマキリも発見。何年ぶりだろう。
まだ成長途中で、植物でいうと新緑くらい?
色も新緑色だったけど。
ワタシは、こういう蛍光グリーンには目がありません。
大すきな色です。とってもきれい!
ちなみに、山岸さんはこのカマキリを見ている間中、
大コーフンしておいででした。



斎藤さんは、ふらふら〜っと(決して「せかせか」にならないのは
どうしてだろう?)どこかに消えていっては、ぱしっぱしっと美しい場所、
というか構図を世界の中から見つけ出してきて、そこで撮影してしまう。
次はどこで何を、どう撮るんだろう?その仕事ぶりをライブで追えるのが、
今回かなりラッキーだと思いました。



    
つづく




8月1日 金











中原淳一『あなたがもっと美しくなるために』中の挿絵(上)と映画「オリオン座からの招待」ポスター(下)




まずはニッセイ、の告知を。
間近くなってきましたので。


今回も前回にひきつづき風水です。
第2回目は、あなたとお家の相性を
みてみます。
お時間あれば、ぜひお越し下さい。

 第6回 8月6日(水) 18:30〜19:30
  「和の風水 2
   あなたの気と家の気の相性」

【会場】
品川グランドセントラルタワー2F
JR品川駅「港南口」より徒歩4分
【問合わせ】 03-3471-6312

 ・申込みはこちらか秋櫻舎まで
 ・アクセスはこちら


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さて。
改めて云うことではないのかも
知れませんが。
夏ですねー。
何もかもが夏。
さあ、夏。
あらよっと夏です。
わーい。

夏が大すきなので
毎日がなんとなーく
楽しいのも楽しい。
とくに夕方から夜なんて
気もちよすぎて最高です。
世界中の闇にグッナイっていえそうな、
そのくらいの気分になります。

いいなあ、夏。


では「夏」ということで、
浴衣について少々。

トーキョーでは夏になると、
毎週どこかで花火大会やお祭りを
しているので、浴衣姿はけっこう
たくさん目にするはずです。

でも「おっ」と振り向くような人には
めったにお目にかからない。
男でも女でも。

とはいえ、あれだけ着慣れているはずの
お洋服でも、道を歩いていて「おっ」
なんてのは、そうそうあるわけでは
ないのだから、着物ばかりを責めるのは
フェアじゃない。
むしろ、普段着ない分だけ、浴衣のほうが
着こなすのが難しくて当然ぐらいの
ものでしょう。

ま、でも、変なもんは変だけど。
心の中ではきっちり分けてます。
そうしないと、色々と
ブレブレになってしまうので。


さてここで時代は遡り、
中原淳一。

時代がどんなに変わろうと、流れようと、
自らの揺るがぬ審美感をもちつづけ、
世の女子たちを啓蒙しまくった中原淳一。
彼の昭和33年刊の
『あなたがもっと美しくなるために』には
そんな中原氏の美学がみっちり
詰まっています。
いや、この本に限らず、中原氏が
手掛けた本はすべて
彼の美学の賜物ですが。

内容は後日にまわします。

今回は「浴衣」の項目のイラストと、
このイラストをみた瞬間、
そっくり!というか、
参考資料はこれか!と思った映画の
スチール写真をともに紹介します。

どうぞ
見比べてみてください。



本は昭和33年刊行。
映画は昭和30年代を舞台にした物語。
浴衣の着方がおんなじです。

もちろん今(映画)のほうが昔を
模倣しているのですが、
イラストを実際に具現化してみると、
こんな風になるんだなあと関心しちゃう
レベルの例でしょう。

余談ですけど、りえちゃんが
おきものが驚異的に似合うのは
云うまでもないことですが、
りえちゃんの細さって、はかないーー!
とつい思うのは、やっぱりこれが
美しく着た浴衣姿だからのように
思います。







7月15日 火









        すきな1枚 いいでしょ?
















本日のトーキョーも、
大変暑いようです。
ようです、というのは、
本日ワタシはきもの日であり、
となると首から上は
汗をかかないため、今ひとつ
実感がないからであります。
加えて、内勤です。



さて、夏といえば
夏きもの。

日本画家の鏑木清方は、
夏という季節が大すきでした。
文章も非常にうまい人でしたから、
夏ときものについての
随筆もずいぶん残しています。

確かこんな内容でした。

夏のきもの姿の女というのは、
夏の風物詩のようなもので、
着ている当人の暑い・暑くない
ということは関係なくて、
彼女を見ている人たちが
夏という季節を思い、さらに
「涼」を感じられる、
そういうものである、
というようなことでしたが、
まったく。ほんっと。

そもそも「だた」暑いだけだったら、
夏にきものなんて誰が着るだろう?

「んっ、涼しそうだぁね〜」
なんて、なーんて!云われると、
やっぱりかわいい笑顔が
自然と出ちゃいますし、
「そんなら」といっそうきゅっと
気を引き締めて、背筋を伸ばし、
いい女発動!なんぞという気概が
湧いて出てくるというものです。

(ただし。
洋服のときにこれを
云われたら、意味は全く違うので
気をつけましょう。)


「夏にきもの?あり得えないから♪」
という方がおそらく大半だろうと
思いますが、洋服と和服、
トータルして考えると、
快適さという点では
どちらもさほど違わないと
ワタシは思います。
「トータルして」というのが
ポイントですが
(体感温度だけで夏は測れぬ)。


見ている人に「涼」を運びたい、
その人を気もちよくさせることで
自分も気もちよくなりたい、
あるいは「夏の女」っぷりを
かーんと上げたいのであれば、
やはりこの夏に数回は
きものを着ていただきたーい!
と心から思います。

ワタシも街へ出て、
夏のきもの姿にお目にかかって
「涼」を感じたり
「ああ、夏だなあ。夏っていいなあ」
とのんびり思ったりしたいです。
「おっ」なんてドキっとしたいのは
何もオヤジだけじゃないのです。
ワタシもドキっとしたい。

今年の流行なのですね、
街中で見掛ける、若い娘たちの
あの短いだけ短いホットパンツ
にはもう飽きました。
もういい。


やっぱりきもので
ドキッとしたい夏なのです。


というわけで。
皆さま、よろしくお願い致します。







7月9日 水







  

  会場までは、雨がふっても、
  品川駅から傘要らずで来れます






















    
   
      くりっく ↑

まずは告知から〜。

来週月曜日、ニッセイさんでの
「チャコちゃん先生の品川塾」が
開かれます。

今回の会では、なんと
自分の家(あるいは部屋)を、
簡単に風水チェックしてみます。

しかも、無料。

ぜひ足をお運び下さい。
ご用意する資料の関係がありますので、
参加をご希望の方は、申込みの
手続きをお願いいたします(下記参照)。

事前に準備してくること
■家(あるいは部屋)の見取図を持参
■玄関から外に出て、自分がどの方角を
  向いているのかを調べてくる


 第5回 7月14日(月)
       18:30〜19:30
  「和の風水 1
   あなたのお家を快適空間に」


 【会場】
 品川グランドセントラルタワー2F
 JR品川駅「港南口」より徒歩4分
 【問合わせ】 03-3471-6312

 ・申込みはこちらか秋櫻舎まで
 ・アクセスはこちら




二つ目。

トップページをみてお気づきでしょうか?
右上にグリーンの
秋櫻舎の今月のカレンダー」を
付け加えたのを・・・。

秋櫻舎でのショート・レッスン、
中谷の講演会、取材、開講レッスンなど
秋櫻舎に関わる全スケジュールを
一目瞭然にしたカレンダーです。

「全」スケジュールです。
すなわち、これさえ見れば、
という状態です。

ショート・レッスンは午後からと
夜からの2パターンあります。

7月、8月とアップしましたので、
どうぞチェックしてみてください。

追加・変更があれば、その都度
反映させていきますので
ご注意ください。


レッスン内容だけでなく、
比佐子さんの動向を知りたい方は、
このカレンダーがあれば、
今、どこで、何をしているのかが
赤裸々に分かるようになっています。
(この赤裸々の使い方、
あっていますか?)


ご活用ください。


それでは夏到来ということで
とってもうれしいあんこでした。
夏大すきです。





7月7日 月


一生懸命


パリジェンヌは
細長〜いフランスパンを
小脇に抱えて小粋に歩きますが、
ジャポネーゼなワタシは
細長〜いヘチマを小脇に
新宿の街を歩いておりました。
高島屋界隈でした。
もちろん小粋にです。はい。

というわけで、
お久しぶりのあんこです。
ずいぶん長く間を置いてしまいましたが
忘れていたわけではありません。

ここのところ、毎日が矢のようでして、
更新のためのちょーっとの時間も
とれなかったのです。
この「今日の秋櫻写」も、そろそろ
ブログに切り替えどきかな
とも思っております。
そうすればもっと頻繁に
更新できますから。


さて。
本日は蚕の写真日記といきましょう。
チャコちゃん日記には、日々10頭の
蚕たちの様子が綴られていましたが
実態はこんな感じでした。

まとめていきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


5月26日(月)
10頭の蚕が塩野屋さんから届きました。

体長4cm すでに5齢 
約1週間後の6月2日(月)には倍の8cmに。
桑の葉を喰って喰って、眠って。
喰って喰って、眠る。
癒されるなんてもんじゃありませんでした。
触ってもきもちいいし。



蚕ダンス
繭を吐きたくなると、まず体が透明になってきて、表皮を通して体液がドクドク流れるのが見えてきます。それから、上半身(でいいのだろうか)を背筋(なのだろうか)でくっと持ち上げて、かしらを「8の字」にふわーっふわーっと振り出すのです。・・・もうね、これは本当に不思議で神秘の光景です。目が離せなかったです。




ザルのへりと葉を上手に利用して、繭をつくるために糸を吐き出していく。糸は体から出ている。その糸は桑の葉が原料になっている。云われてみれば当然なのですけど、首をひねりたくなります。イノチって本当にわけが分からない。「不思議発見!」って云いたくなります。




この2頭は、糸を吐く前から仲良しで。繭作りまで一緒にして、同じ繭の中に入りました(玉繭という)。こういう様子をみると、愛とか恋とかいって、つい人間の物差しではかっちゃいますが、結局のところ、どうなんでしょうか。非常に素朴な形での「気があう」ってやつなのでしょうか。




鳥瞰図。へりに4つ。葉の下に4つ。





右の1つだけ白い繭は、小石丸の繭。これは比佐子さんの宮崎土産でして、秋櫻舎で小石丸を育てたわけではありません。秋櫻舎の繭は、黄色いほうです。今年も都浅黄(みやこあさぎ)という品種を飼いました。繭は全部で8つ。って、あれ・・・?蚕は10頭いたはずでは?

2つが玉繭(2頭でひとつの繭)になっていると考えるほうが普通ですが、繭のサイズをみると、やけに大きいのが1つ。あとはほとんど同じ大きさ。

比佐子「ということは・・・3頭で1つの繭んなかに入っちゃったんだわね」

どうやらそのようです。

ここから先は
大自然の摂理の領域・・・。
ああ、「野性」ってこういうことを
いうんだなと思います。まっすぐです。






繭の中から世界に出た蚕たちは、
子孫作りにそのイノチのすべてをかけます。
それはまさに「一生懸命」ということ。

一生懸命、オスとメスはいとなむ。
一途に合体。
ただひたすらに合体。
オスは羽を震わせ、飛べない重い体を
引きずるようにしてメスのもとへと向かい、
合体。

「合体だわ」

「また合体」

「ああ、こちらも合体」

「ずっと合体なのね・・・」

脱退はないと。
そう、ほんとにずーっと合体なのでした。
いつみても、誰がみても、合体中でした。

「メスは動かないのね」

「こう、オスだけが動いているのね。
 あとは果てるだけなのに」

「力の温存なんて考えず・・・」

「・・・オスって切ないわねえ」


しかしそういうことがさらっと、
悟るかのように感じられてしまうのが
蚕の合体シーンなのでした。



合体その1


合体その2 前方から


合体その2 後方から



アップ。昆虫好きの姐さんは、嬉々としてこんな写真を撮っておりました。で、自分のクリアファイルに入れて、来客があるごとに見せていました。体の表面はこのように起毛しているかのようで、撫でると、これまた気もちいいんですね。




合体その3 三つ巴(3Pともいいます)

これは、1組のカップルが合体しているのに、独り者のオスがそこへ割り込んできて、今最中のメスを取ろうとしているのです。なんでまたこんな面倒なことを、わざわざこのオスはやるのだろう?云わずにはおれません。とはいえ、人間の物差しではかるなんて愚かなこと。やめました。




人生も短いけれど、
蚕の一生はもっと短いんだなと
思いました。

蚕の一生は、シンプルすぎて
面食らうことも多いけれど、
こういう風に、ある意味、神の視点で
何者かの生涯を見届けるというのは、
人をみずみずしく、また思慮深く
させるように思います。
ゆたかな感情をはぐくむように思います。



蚕は、成虫になってからは何一つ食べず、
体中のエネルギーを種の存続につかいます。
つかい切ったところで、死ぬのでしょう。
次々と天寿を全うし、昇天していきました。
今は最後の1頭になりました。





6月4日 水




 

   床、窓枠、壁の質感とか
    昔の建造物は年月とともに
    味わいが出てくる。
    最近のは、年月とともに
    汚れてくる。

    窓から見える緑はもっと
    蛍光グリーンでした。

    奥に掛かっている白衣。
    下から上へと持ち上げ式の窓。
    ・・・日本じゃない





比佐子さんの日記にもありましたが。
散々な云われようでしたが・・・ええ。

かわいい蚕たちの食欲は今や最盛期。
もう食べる食べるなので、桑の葉が
とうとう底をついてしまったのでした。

朝、出社するや
「さ、どう責任とるのかしらっ」
なーんてあの美しい声で
何の前ふりもなしに云われ、
「な、なに?何が起こったの・・・」
とかなりビビリました。

蚕の命がかかっていますから
「ケツをまくる」わけにもいかない。
暴れたって何の解決にもならない。

そこで、こういうときは専門家に
きくのが一番だよね、とばかりに、
赤門大学の農学部に電話したところ、
昆虫ナントカという研究室に
つないでくれました。

都内の桑の生息地を
教えてもらおうと思ったのですが、
全部で10頭くらいだったらと、
桑の葉をわけてくださることに。
わーい。

早速次の日、ザアザアと雨ふる中、
桑の葉をもらいに本郷まで参りました。
構内は緑がいっぱい、大樹がいっぱい、
雨にぬれて色々なグリーンが
光っているので、ちょっと
夢のような素敵さでした。

約束の時間に目的の研究室にいくと、
返事がない、中に入ると誰もいない。

「関係者以外の立入りを禁ずる」
「危険 近寄るな」
「生き物、飲み物の持込み禁止」

近寄るな?生き物?

ここに着くまでの数分間で、
カルチャーショックな看板や
プレートがけっこう沢山あって
どきどきしていたのですが、
しーんと部屋を見回すと、
映画がはじまりそうな空間が
目の前に広がっている・・・。
で、思わずどうしたか。

思わず、カメラに、
収めてしまいました・・・。
こっちのほうがどきどきしました。


数分後、実験室のような所から
どっかのあんちゃんみたいな方が
出ていらして、しかし口をひらくと
静かで礼儀正しい日本語がさらさら。
桑の葉が貯蔵されているプレハブ
小屋まで案内してくださいました。

新鮮な桑の葉(葉っぱが大きい)を
たくさんもらい、いろーんな蚕の
品種も見せていただきました。
桑の葉以外に「不断草」という草を
たべる蚕もおりました。
突然変異だそうです。



とにかく。
これであの子たちにひもじい思いを
させずに済んだのでした。
面子もなんとか。たぶん。


本日、蚕たちは少しずつ
繭をつくり始めました。
ザルのはじとか、葉の陰とか、
いい具合のところを自分なりに
捜し求めています。

糸を吐きたくて吐きたくて、
上半身をぐーっともちあげ
頭をゆっくりぐるぐる回している様子
などはほんとうに不思議なものです。

体は半透明です。
蚕は造繭前になると、どんどん
体が透き通ってくるのです。
体液の流動もみえます(オームだ)。


さて、
今夜は新月。

何か新しいことをする、
お願いをする、
というエネルギーと
呼応しやすいのでぜひ。
ノレば叶うので。

かくいうワタシは、
今夜は落語。
国立演芸場にて
三尽くしの会であります。
三三師匠の気もちいい声と
熱い芸を堪能してきます。

個人的にはこの勢いも
新月っぽいなと思います。






6月2日 月




4cmのころ(上)
小石丸の抜け殻と蛾(下)






上からみた図





今日のお蚕。たべまくりです。
耳を澄ますと、わずか10頭でも
雨の音がきこえます



今年も塩野屋さんから
春蚕が届きました。
10頭。
5月26日(月)のことです。

この蚕は5月10日生まれだそうなので
秋櫻舎にきたときはもう5齢近く。
体長は4cmでした。

去年もつかった大ザルに、
同封された立派な桑の葉を敷き、
そこへ蚕たちを移しました。
蚕が葉を食べ出すと、
ザルからいい香りがしてくるのも
去年と同じ。
どんどん思い出します。

相変わらず、いとおし。
今年もやっぱり、いとおし。


ちょっと話はソレますが。
「風の谷のナウシカ」という
宮崎駿監督の名作がありますけれど、
あそこに出てくる「オーム」って
モデルはワタシ、蚕だと思っています。
というか、思うようになりました。

去年、秋櫻舎で初めて飼ったこと、
そしてやはり去年、京都の
養蚕農家に取材に行ったときに、
蚕が桑の葉をたべるときの音が
雨の音そっくりだったこと、
あの食べて眠るだけなのに、
それに付随する諸々が
ものすごいヒーリング力であることを
実体験して「間違いなし」と。

どこかに宮崎氏のインタビューが
載っていないものか。
確かめたいなと常々思っています。


蚕は食べて眠って、
あらぬほうをみて静止、
そして宇宙交信・・・を繰り返して、
糸を吐き、繭を作ります。
どんどん大きくなります。
土日をはさんで今朝みれば
なんと8cm。2倍です。

体がずいぶん透明になってきたので
あともう少ししたら造繭の時期に
入るでしょう。
今もむしゃむしゃ一途にたべております。
ぷくぷくしています。

ああ、いとおし。

冗談ぬきで、蚕を
見ていると飽きません。
ずーーーっと、じーーーっと
見ていられる。

塩野屋の宮沢さんに
「夏蚕、2齢か3齢あたりから
 飼いたいなあ」
と云ったら
「すごく楽しいけど、家で飼っちゃうと
 睡眠不足には間違いなくなるから」
あの美しい聡明さでふつーに
返されました。

しかしまあ・・・そうだろうな。


加えて。
比佐子さんが宮崎から持ち帰った
小石丸の繭。
これはテーブルの上に置いておいたら
かえっちゃったという。

皿の傍でバタバタしているのですが、
相手がいないから交尾はできないし、
家蚕なので飛べない。
ワタシたちはただ見守っている。

比「小石丸の成虫は白いのねえ・・・
   きれいねえ、驚いたわね」

比佐子さんがいうとおり、
小石丸の成虫は一色で、美しいのです。
繭もタワラ型で小粒だし。
どこをとっても、大味じゃないんですね。
さすがブランド繭だ。


今秋櫻舎にいる10頭は
都浅黄(みやこあさぎ)という種です。
繭を作り出したら
またお伝えします。






5月28日 水


「整えるということ」


少しずつ認知度が
高まってきたのでしょうか?
湯文字。
・・・ゆもじ。

湯文字のみを、素材違いでいろいろと
ご注文くださるお客さまが少しずつ
増えてきました(以前では考えられないことです)。
これは何というか、とてもうれしいことです。

夏に向けて日々暑くなっていく毎日ですから、
この時期のお勧めは羽二重の湯文字ですし、
じっさいに最近よく出ているのもこれです。
内緒ですけども(どこが?)、
比佐子さんから2枚、姐さんからも1枚
注文をもらいました。


ところで、なぜ秋櫻舎の湯文字は
羽二重×さらしなのでしょうか。

「絹が体にサイコーなんだったら、ぜんぶ
 絹にすればいいのでは?」という声もあります。
でも、湯文字の機能として

 □お尻を上げること&コンパクトに整えること
 □お腹を引き締めること

この2点は決してハズせない、
とすれば、
力布の部分はきゅっと締まる「さらし」で
なければならない、
と当然なってくるわけです。

何だかノリが
TVショッピングになってきましたが。


コンセプトと機能に、ズレと無理がない。
こういう分かりやすさこそ
ワタシはシンプルだと思っています。

いずれにせよ、
これだけ湯文字をおすすめするのは
「後ろ姿」というのは
とっても無防備であるにもかかわらず、
悪目立ちするからであります。



後ろ姿。

これはアジります。
シュプレヒコールです。

きものを着ていると、
帯があるし、お太鼓に目がいくしで
お尻や後ろ姿があまり目立たないという
「通説」による先入観がありますが、
あれはウソだとワタシは思います。
洋服以上に目立つので。
しかも、自分の目がいかない分、注意と力を抜くので、
さらに芳しくない方向で目立つことになります。

あとお腹。
というか下腹部(云った!)。

ここもですね、ちょうどおはしょりが出る辺りに、
帯のボトム・ラインをうま〜く設定しないと
お腹が実物以上に「出て」見えるんですよね。


わざわざ気合を入れて、きものを着て、
それで腹が実力以上に出て見えるってどうよ?
などと問う気も起きません。
そんなのはナシに決まっています。

8割増しとまではいかなくとも、
5割増しくらいにはならないと、
きものを着ていても楽しくないと思います。
きものを着ていて得することも
激減ではないかと、そう思います。


とにかく、
後ろ姿&お腹まわりを整えるには
湯文字が一番だと思います。





  力布はさらし、太もも以下は絹



     湯文字はつまり、腰痛にも効くということ




    

        白黒の方が分かるかと。
        整えていると思いませんか?
        これなら脱いだときも
        女らしくて良いです







5月20日 火


5月10日(土)〜11日(日)
比佐子つれづれ課外授業
七尾「花嫁のれん」展ツアー



行って参りました。
花嫁のれんは噂にたがわず
素晴らしかったです。
トーキョーは前日まで暑かったので
単でも暑いなあ、ああもう〜
どうしよっかなあ・・・などと思って
いたのですが、当日の朝になると
にわかにきゅーんと冷えてしまい、
袷でちょうどくらいでした。

ワタシは単に厚手のショールを
ひっかけましたが、中はしっかり
着込んで調整しました。

みなさんも、ワタシのような中と外
しっかり防寒系単か、気負いなく袷、
このどちらかでした。
素材ではやはり紬度が
ダントツで高かったですね。
脱ぎ着しやすいし、動きやすいので
旅行向きなのでしょう。



「夢一輪」さんで手打ち蕎麦。
季節の野菜天ぷらはもちろん
裏山での採れたて。
なんといってもここで感動したのは
野性の藤の花の天ぷらです。
藤ですよ?食べたことありますか?
苦味があって柔らかくて、あの形状で
かろうじてソレと分かるという感じでした。



鳥居醤油店で女将の鳥居正子さんから
花嫁のれんについての解説をうけました。

ここは実際に杉樽でお醤油を
作っているので、店に入った途端、
お醤油の匂いがぷんとしました。
もう・・・どこまでノスタルジックなのだろう・・・。

建物自体もどっきどきに素敵でした。
明治41年、木造2階建の土蔵造、
と希少な町家なのです。


メインの「一本杉通り」には
色とりどりの花嫁のれん。

「花嫁のれん」とは、
旧加賀藩での花嫁道具の風習です。
花嫁のれんを嫁ぎ先の仏間にかけて、
花嫁は嫁入りしたその日に、
そののれんをくぐって、その家の
仏壇にお参りするのです。

どうですか!この儀式。
すごいですねー。びりびりきますね。

ちなみにムコ養子の場合は
「花ムコのれん」というのがあって、
赤い房がグリーンか青なんだそうです。






伊東深水の息子、勝田深氷による
手描きの紅白梅の花嫁のれんも
ありました(上の写真の一番下)。

また、夏にお嫁入りしたら、ちゃんと
絽ののれんを持参します(上から3番目)。

常々思いますが、
地域ごとの風習ってほんと興味深い。
きもの文化に限らず、どんなジャンルでも
土地が違えば、出てくるものが
違うのですから。
「違う」ということにワタシなんかは
ものすごい感動を覚えてしまいます。


花嫁のれんを堪能しながらも、
皆さん、買いもの欲もたっぷり
満たしました。

お醤油に昆布に和ろうそく、
お茶に和菓子に、各商店オリジナルの
かっこいい手ぬぐい。
そう、それから珠洲(スズ)の塩も!
(これは細胞が喜ぶうまさであります)

1日目から飛ばしましたが、
楽しかった!


今年で第5回目になる「花嫁のれん」展。
毎年、GWを挟んだ期間の開催です。
来年あたりいかがですか?






5月7日 水









    肌着のページは→こちら






        
      きものサロン08年 春号



今年の黄金週間はほんと
お天気がよろしくなかったです。
晴れたのは昨日ぐらいですか。
こんな年もあるのですね。

みなさん連休は
いかがお過ごしでしたか?
ワタシはエステ代わりに
寄席に数回足を運びました。
雨だったのでからっと笑って
シノプスもついでに刺激して
ちょうどいい感じでした。

さて。
今日は連休明け第1日目ですが、
お休みの間に商品の注文が
たくさん来ていました。

うれしい!

そう、とってもうれしいですし、
うちは商品は素敵なものしか扱って
おりませんので、どれも自信満々です。
しかし、なんでこんなふうに注文が
偏っていて「どばっ」なんだろうか、
不思議だなあと思っていたら、
分かりました。
なるほど、「きものサロン」効果でした。

今本屋に並んでいる
「きものサロン08年春号」に
KOSMOS屋の紅絹の肌着と下穿きが
紹介されています。おそらくそれを
ご覧になった方が電話やHPから
注文して下さっているのだと思います。
ありがたいなと思います。

肌襦袢も下穿きもすべて素材は絹。
デザインは、もう足し算も引き算も
できない!という絶妙なバランスの上に
成立するシンプルさでありながら、
かわいいという。

かわいい。

女性にとって「かわいい」は大事です。
女性がちゃんとかわいい国は
平和で安泰だとワタシなんかは
思っています。

年をとればとるほど、「かわいい」の
ハードルは高くなりますが(大人の
「かわいい」はたいっへん難しいので)、
中身もさることながら、
身につけるものから、かわいさを
楽しんでみてください。


あと、個人的には、きものを着るときだって
下着はかわいいほうがいいので。






4月30日 水




姐さん「古い加藤剛みたいだな」






前はこのように。扇子と帯揚げの
ブルーの差し色、帯〆のピリっがさわやか









本日は、姐さんの牡丹帯の
2008年、初お目見えでした。
ああ、今年もこの時期になったのね。

ところでこのコーディネイト、
ワタシ、大すきなのです。
姐さんのためにある!
ものすごーく似合う!


白に黒のピンストライプは、
塩野屋さんの柳状縮緬ことお召。
今日は暑いので、一足お先の単です。

帯は熊崎和人先生。
これは下落合「薬王院」の牡丹園で
スケッチしたものだそうです。
バックの「ねず」のグラデーションが
全体を抑えてくれて、ちょうどいい感じ。


そういえば、おやつ時でした。
某番組に出ている男性タレントのことが
比佐子さんも姐さんも、生理的にダメ、
すきではない、ということが判明しました。

比「出てくると、すぐチャンネル
  変えちゃうのよ」

姐「気が合いますねぇ、おんなじです」

比「あの人、鳥の羽をぜんぶちぎった
  みたいな人よね」

姐「ああ、分かるなあ。
  ぜんぶでしょ?全部」

全部なんだ。
ワタシはその人をぱっと
思い浮かべられるほど知らないので、
今度しっかりみておこうと思いました。

しかし、このやり取り。
なんというか。
まだ引きずっております。





4月28日 月






  最近、徐々に認知度アーップ。
  うれしいです

                ・・・アヤコ塗る


グリーンがすっかり濃くなりました。
明日からは黄金週間の始まりです。
今夜の街はにぎやかだろうな。
みなさん、今夜は飲みに出ますか?

ワタシはどうやら友の
慰めドライブ決定のようです。

「ご無沙汰です。離婚しました。
 どんよりしてます」

そりゃ、どんよりするよ!と
洗張り職人の高橋さんばりの
江戸っ子調子で
突っ込んでこようと思っています。
ついでにご飯をおごらせて
モリモリたべて、弱みに付け込んで
タカるくらいの頼もしさ&勢いで
一緒に笑ってこようと思っています。
友はノってくるだろうか。


ところで、ここのところ
着付けのぬりゑ」が水面下の
人気を得てきたような感じです。

・全編英訳付き
・解説が省略されたものではなく、
 全手順に渡って細かく説明してある

この2つをきものの着付け
というジャンルでクリアーしているのは、
日本ではこの1冊だけです。
今のところ、云いきれます。

なぜなら、こういう本を出すときは必ず
参考文献とか、事前資料をひととおり
調べるからです。

サドーやカブキはあっても、
キモノの英訳ガイド本がないなんて
片手落ちというか、むしろまあ・・・
後回しねっていう感じで置いといたら、
もうそのまま月日は流れていった、
みたいな背景かなと思いますが、
ほんと前例はなかったですね。

「国際交流」をキモノでなさりたい方、
自信をもっておすすめします。
自分用の着付け本にも
もちろん、よいです。

もちのろんですので!






4月24日 木







伊藤幽水先生のおみやげ。まゆ最中。
繭の形をしているのは箱だけじゃない
のです。最中もまゆ型です。








新緑と濃緑。グリーンのじゅうたんというか
グリーンの炎というか。最高。






不覚にも面白いことって
ありますよね(あるなあ)。

昨日の朝。
「おはよう〜ございま〜す」と
いつものように秋櫻舎のドアを
開けたら、見ず知らずの美人が
比佐子さんと談笑しています。
お客さまかな?と思ったら、

「私もね、今朝、
 初めてお会いしたのよね」

聞けば、なんと比佐子さんのファン、
しかも中国の方だという。
まあ!

旧バージョン『振舞の美』を図書館で
見つけ、それを辞書を引き引き読めば
大きく感動、すぐに便利で速い
インターネット検索をしたら、
なんと比佐子さんの事務所は
自宅と目と鼻の先。
訪ねよう!!
そして対面!
というような流れでした。

ウーさんといいます。
日本語がかなり上手です。
すごい行動力がまぶしいです。

もちろんウーさんは着物も着たいそうです。
比佐子さんをはじめ、ワタシや姐さんの
きもの姿を、目をキラッキラさせながら
見るので、なぜ?そ、そんなに?と
思ったら

「どうして歩けるんですか・・・
 どうしてそんなに普通なんですか・・・」

数年前、浴衣を着たときにウーさん。
ふらふらして歩けず、
かなり怖い思いをしたといいます。
ワタシは逆にそれを
面白いなあと思いました。
いい、悪いではなく、生まれ育った国と
もっている遺伝子の違いが
そうさせるのでしょう。

何はともあれ、輪が広がるのは
うれしいものです。
こちらはチャイナ服のことなど
知りたいので、今度いらしたら
もっと聞いてみよう。
ぜーっ対に勘違いしていることもあるし。

ウーさん、またいらしてください。






4月16日 水









  余裕ですなあ


葉桜新緑。

この時期の緑は
蛍光グリーンですね。
雨の日など完ぺきに発光しています。
秋櫻舎のベランダからは、
新宿公園が緑の海。
その濃厚さに、感動します。

春という季節柄、やはり
「何か新しいことをはじめちゃお」
という気もちになりやすいのでしょうか。
桜のあたりから、着付けレッスンの
申込みが多いのですよ。
うれしいなあ。

秋櫻舎での着付けは

・便利道具を使わずに、紐だけを使う
・補正をしない
・3時間で一通りマスター
・スペシャルな半衿の着け方を伝授

という4点が大きな特徴かと思いますが、
この着付けは本当に
素敵な感じでオーソドックスなので、
自信をもっておすすめ致します。
「基本」とは何かを考えるきっかけにも
なるかも知れません。

あと・・・
なにせ基本をズドンと
打ち込まれますので、
後々取捨選択して、自分流に
応用していく際にも、
変なクセがつかないので、なが〜い目で
見てもお得だとワタシは思います。

さてさて。
写真は童謡歌手のグレッグさん。
この春は今話題の豪華客船あすか号での
クルージング公演だそうで
「ステージ衣装でキモノ着たいから
 覚えたい。むずかしい?でも教えてヨ」

そういうわけでグレッグさんまで
着付けレッスン。

「男ものはネ、もう簡単簡単」
なーんて云いながら、姐さんが
手取り足取り教えていました。
遠目ながらに、ものすごく
微笑ましくて珍しい光景だなと
思いました。








へのリンク
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JR品川駅港南口より徒歩4分 
                →雨の日でも駅から傘要らずです



セミナーのお問合わせ: 03-3471-6312 平日9時〜18時


    





3月27日 木




     細雪のポスターのようだ




     桜と薔薇




  地が木目柄。ピンク・ツリーだわ





昨日は先日の染芸展コンクールの
授賞式に行ってきました。
場所は高田馬場。

お天気がよくて、あたたかくて、
入り口には美しい桜が咲いていました。
なんときれいなのだ。

親睦会の前に、この美しい桜の前で
これまた美しい久美子さんと姐さんを
パチリ。
「あ、デジャヴ」
ワタシはデジャヴが結構多いのですが、
この桜だったのかと、
この二人だったのかと思いました。
デジャヴって不思議ですね。

さーて。
久美子さんのおきものは
高橋孝之先生の作品です。
地が木目柄で、さりげなく白から
ピンクの濃淡グラデーションに
なっています。
そうです。
ピンク・ツリーなのです。
素敵すぎます。

久美子さんはこのおきものに
一目惚れでしたが、
正直、きものだけで見たときよりも
断然いい!
ものすごくおしゃれっ。

思えばあのとき、
すでに久美子さんには
この絵が浮かんでいたのだろうか。
今度きいてみよう。

ちなみに、これは今出ている
「きものサロン08春号」にも
掲載されています。

この着姿を見た高橋先生は
云うまでもなく大喜び。
他の先生たちまでドキドキして
おられました
(分かるよ、その気もち!)。

姐さんは大きな薔薇を絞りで
表現した訪問着。
これもまた風水きものでありまして、
ブルーは仕事運をアゲます。
そこへ熊崎和人先生の渦巻き帯。

渦巻きはエネルギーそのものと
云っていいくらい
非常に力の強い文様です。
縄文土器やアイヌの柄に
散々あるのをみても分かるかと
思いますが、渦巻きはかなり
原始的で根源的なモティーフなのです。


今日もトーキョーはあったかい。
お昼は桜みたさに、みーんな外で
食べていました。
今夜は夜桜もいいだろう。


桜、うれしや。






3月24日 月





   有名な阿佐ヶ谷のうさぎ饅頭





  山岸さん「ほんと、きれいだよねえ」


桜が咲きました。
なぜか今年は無性に
お花見がしたいです。

昨夜は桜がみたいねと云って、
皇居の周りを友だちとふたりで
散歩しましたが、桜はなくて。
代わりに新芽がついている柳の木を
愛でました。
春でしたね。
新芽は小さくて、でも色が強くて、
黄緑色の豆電球が点いている
みたいでした。


さて、先週はバッタバタしておりまして、
何が何やらという状態でした。
人も予定も、入れ替わり、立ち替わり。
やってきては去ってゆく、
去ってはまたやってくる。

京都からは塩野屋の服部社長が
お見えになりました。
今回の手土産はなぜか
阿佐ヶ谷のうさぎ饅頭。
有名らしいです。
見た目もかわいいし、味もよし。
人気があるのが分かります。

「きものサロン」のライター山岸さんも
大量のきもの、帯、こもの類持参で
打ち合わせにいらっしゃいました。
山岸さんと比佐子さんは、最近の
読者アンケート、ナンバー1コンビとして
編集部でブイブイいわせているとのこと。

そうそう、この前の染芸展で
「こすもす賞」を受賞した
本田早苗さんの夏きものが
次号の「きものサロン」に掲載されます。

打ち合わせのときに、
改めて間近で見ましたが、
やはりステキな1枚でした。
ビビッドな裏がついて紗あわせに
なっているのですが、山岸さんは
とくにそれが気に入った様子でした。

「裏もかなりステキー、裏でも着たい」

同感です。

例のごとく、あわせる帯によって
全く表情が違ってしまうのも一興です。

本田さんは沖縄出身。
海が美しいのも、色味が透明で
スウィートなのも、納得でした。








3月10日 月










 









パリから舞い戻ってきたかと
思えば、比佐子さん。
成田からのその足で世界文化社へ行き、
次号の「きものサロン」の打ち合わせをし、
その翌日の早朝には羽田から広島へ。
戻りは来週。
・・・またたびです。
人生は旅なのです。

とにかく
ご無事で何より。

ちなみに、ワタシは7日の夜、
パリと広島の継ぎ目の辺りで
ほんの10分、顔を合わせただけでした。
世界文化社へ向かう前に、巨大な
トランクを置きに秋櫻舎へ
立ち寄ったときです。
あっという間でした。
「お帰りなさいませ」と云って
10分後には「いってらっしゃいませ」
と一礼しておりました。
お元気そうでした、と云うのも
妙な具合ですが。

「チャコちゃん先生のつれづれ日記」では
今回のパリ道中記をアップしていますので
まだご覧になっていない方はぜひ。
今日も一遍アップしております。
「パリの巻」の最終回です。
これらの原稿は、ほぼ毎日パリから
ファックスで送られてきました。

加えて。
左の写真は
今回の染芸展の出品作です。
本田早苗さん作の帯「猫と桜」。
猫と桜って珍しいですよね。

本田さんは、ついこの間
判明したばかりなのですが、
かなりの愛猫家なのです。
だから猫への愛が本物で大きいので、
猫がどうしても、ものすごく
よくなっちゃうんですね。
目の左右の色が違っていたり、
桜の中に猫が埋もれていたり。
愛ってやはりすごいのだろう。
かるーく、ある一線を越えた猫になる。

職人の作品でも、芸人の芸でも、
こういう理屈じゃないレベルの作用の
仕方って確実にあるなと思います。
「好きこそものの上手なれ」とはよく
云うけれど、それともちょっと質が違う感じ。
何なのだろう。

でも、ワケが分からないながらも、
「それ」があるから、芸も技も面白くて、
エキサイティングで、飽きるどころか、
どんどん惹かれていくんだと思います。


今日は雨がそぼふり、寒くて、
なんとなくさみしい月曜日です。

桜はまだかいな。







3月7日 金


海を着る感じだと思うんです。
実際はもっと色が透明です。



こすもす賞 きもの部門 本田早苗さん






こすもす賞 帯部門 米山豊昭さん


ねずみの嫁入り。右のバックの黄色の
ぼかしは月か。




姐さん「そっくりだよ!そのっっものだな」
そんなに似てますか?
(ワタシに)




お知らせです!
東京手描友禅の職人たちが
一年に一度技を競う場、
「第46回染芸展」。
今週末まで開催です。

最寄り駅はJR浜松町。
時間があれば、ぜひ。
足をお運び下さい。
行ってご覧になってください。
今年は去年にも増して
うわあ〜な作品が多いです。
体験友禅なども楽しいですが、
やはり作品をみることが
一番のおすすめです。

ある意味で
すごく癒されると思います。


第46回
東京手描友禅コンクール